教科書の基本事項をマスターするだけで入試問題が解ける?
算数・理科・数学・物理・化学・生物を強化する個別指導塾・プロ家庭教師の小鮒塾(こぶなじゅく)が掲げている東大式勉強法その3『
教科書に記載されている基本事項を全てマスターする』を実践することで、『
いつの間にか入試問題が解けるようになっている』のです。
ここで、「基本事項をマスターするだけで本当に入試問題が解けるのだろうか?」という疑問が生じるかもしれません。
こちらのページでは、基本事項をマスターするだけで入試問題が解けてしまう一例として、2015年度センター試験の化学第1問を用いてご説明いたします。
ここで、「基本事項をマスターするだけで本当に入試問題が解けるのだろうか?」という疑問が生じるかもしれません。
こちらのページでは、基本事項をマスターするだけで入試問題が解けてしまう一例として、2015年度センター試験の化学第1問を用いてご説明いたします。
まずは問1です。基本事項が分かっていれば正解にたどり着けることが分かります。
①の正誤は、『原子が原子核と電子からできている』ということを押さえていれば、正しいと分かります。
②の正誤は、『原子核が陽子と中性子からできている』ということを押さえていれば、正しいと分かります。
③の正誤は、『原子が原子核と電子からできており、電子は原子核から遠く離れたところを回っている』ということを押さえていれば、正しいと分かります。
④の正誤は、『原子番号は陽子数と一致しており、質量数は陽子数と中性子数を足したものである』ということを押さえていれば、誤りであることが分かります。
⑤の正誤は、同位体の定義そのままですので、正しいと分かります。
答え ④
②の正誤は、『原子核が陽子と中性子からできている』ということを押さえていれば、正しいと分かります。
③の正誤は、『原子が原子核と電子からできており、電子は原子核から遠く離れたところを回っている』ということを押さえていれば、正しいと分かります。
④の正誤は、『原子番号は陽子数と一致しており、質量数は陽子数と中性子数を足したものである』ということを押さえていれば、誤りであることが分かります。
⑤の正誤は、同位体の定義そのままですので、正しいと分かります。
答え ④
続いて問2です。こちらも基本事項が分かっていれば正解にたどり着けます。
溶液が V [L]ということは 1000V [cm
3] であり、体積・重さ・密度の関係から、溶液の重さは 1000V・d [g] であることが分かります。また、質量パーセント濃度 10% より、溶質の重さは 100V・d であることが分かります。さらに、溶質のモル質量 M より、溶質のモル数は 100dV/M [mol] であることが分かります。したがってモル濃度は、V で割って 100d/M [mol/L] であることが分かります。
答え ②
答え ②
続いて問3です。こちらも結晶格子の基本事項を覚えていれば簡単に解けます。
面心立方格子の頂点部分は 1/8 個、面の中心部分は 1/2 個でカウントしますので、 1/8 個 × 8 + 1/2 個 × 6 = 4 個 と計算できます。
答え ②
答え ②
続いて問4です。こちらもコロイドの基本事項を押さえていれば難なく解けます。
①の正誤は、凝析の定義そのままであり、正しいと分かります。
②の正誤は、チンダル現象の定義そのままであり、正しいと分かります。
③の正誤は、電気泳動の定義そのままであり、正しいと分かります。
④の正誤は、透析の定義そのままであり、正しいと分かります。
⑤の正誤は、流動性のあるコロイドがゾルであり、流動性のないコロイドはゲルであるため、誤りであると分かります。
答え ⑤
②の正誤は、チンダル現象の定義そのままであり、正しいと分かります。
③の正誤は、電気泳動の定義そのままであり、正しいと分かります。
④の正誤は、透析の定義そのままであり、正しいと分かります。
⑤の正誤は、流動性のあるコロイドがゾルであり、流動性のないコロイドはゲルであるため、誤りであると分かります。
答え ⑤
続いて問5です。苦手な人が多い気体の計算問題も例外なく、基本事項を押さえていれば簡単に解けます。
『混合気体の全圧は各気体の分圧を足したものである』ということを理解していれば、ヘリウムの分圧とアルゴンの分圧をそれぞれ求めれば答えが出るだろうと推測できます。
では、ヘリウムの分圧をどう求めるか?コックの開閉前後で温度が変わらず体積と圧力のみ変わるため、ボイル・シャルルの法則を適用すればよいと分かります。つまり、1.0×10 5 Pa × 4.0 L = P He × 5.0 L ⇒ P He = 0.80×10 5 Pa となります。
アルゴンも同様に求めると、5.0×10 5 Pa × 1.0 L = P Ar × 5.0 L ⇒ P Ar = 1.0×10 5 Pa となります。したがって、全圧は 0.80× 10 5 Pa + 1.0×10 5 Pa = 1.8×10 5 Pa となります。
答え ③
では、ヘリウムの分圧をどう求めるか?コックの開閉前後で温度が変わらず体積と圧力のみ変わるため、ボイル・シャルルの法則を適用すればよいと分かります。つまり、1.0×10 5 Pa × 4.0 L = P He × 5.0 L ⇒ P He = 0.80×10 5 Pa となります。
アルゴンも同様に求めると、5.0×10 5 Pa × 1.0 L = P Ar × 5.0 L ⇒ P Ar = 1.0×10 5 Pa となります。したがって、全圧は 0.80× 10 5 Pa + 1.0×10 5 Pa = 1.8×10 5 Pa となります。
答え ③
最後の問6です。こちらも極性に関する基本事項を押さえていれば解けます。
①の正誤は、水の沸点が高いのは水素結合がはたらくためであり、誤りであると分かります。
②の正誤は、分子量が大きくなるとファンデルワールス力が大きくなり、沸点が高くなることから、正しいと分かります。
③の正誤は、正四面体構造をとると電子配置が安定し、無極性となることから、正しいと分かります。
④の正誤は、フッ化水素は水と同様に水素結合がはたらくため、正しいと分かります。
答え ①
②の正誤は、分子量が大きくなるとファンデルワールス力が大きくなり、沸点が高くなることから、正しいと分かります。
③の正誤は、正四面体構造をとると電子配置が安定し、無極性となることから、正しいと分かります。
④の正誤は、フッ化水素は水と同様に水素結合がはたらくため、正しいと分かります。
答え ①
このように、基本事項をマスターしていれば2015年センター試験化学の第1問は満点が取れる、ということが分かります。基本事項が分かっているだけで、100点満点のうち23点が取れてしまうのです。もちろん第2問以降も基本事項をマスターしていれば満点が取れます(第2問以降の解説は割愛いたします)。
これが、小鮒塾(こぶなじゅく)が掲げる東大式勉強法その3『教科書に記載されている基本事項を全てマスターする』の威力です。
2023年度共通テストの化学も一例としてアップしていますので、『 入試問題が解ける理由その1』をご参考にしていただければと思います。
オフィシャルブログでは、2014年度センター試験の化学を一例としてアップしていますので、『 福岡市の個別指導講師・プロ家庭教師が公開する理系科目の入試問題解き方のコツ』もご参考にしていただければと思います。
これが、小鮒塾(こぶなじゅく)が掲げる東大式勉強法その3『教科書に記載されている基本事項を全てマスターする』の威力です。
2023年度共通テストの化学も一例としてアップしていますので、『 入試問題が解ける理由その1』をご参考にしていただければと思います。
オフィシャルブログでは、2014年度センター試験の化学を一例としてアップしていますので、『 福岡市の個別指導講師・プロ家庭教師が公開する理系科目の入試問題解き方のコツ』もご参考にしていただければと思います。